ドリーム ホーム
今年の私的名作に入ってくるであろう作品。
社会問題を描いた作品が好きな方、そしてあらゆる状況に置かれた時に人が取る行動について興味のある方、つまりは人間ドラマが好きな方には特にオススメで、結構見応えがあると思います。
物語は、2人の登場人物によって進められます。
ある日突然、退去勧告を告げられ、持ち家を失ってしまった主人公の青年と、不動産ブローカーとして成功街道まっしぐらの実業家。
住む世界が大きく異なる2人が出会い、青年は実業家の片腕として、自らを窮地へ追いやった不動産ビジネスに身を捧げていきますが、徐々に青年の周りにも変化が押し寄せてきて、というお話。
実業家役のマイケル・シャノンはアカデミー賞ノミネートこそならなかったものの、前哨戦の幾つかの賞で受賞あるいはノミネートを受けていて話題になりましたが、一方で青年役のアンドリュー・ガーフィールドも賞レースは何処吹く風で、シャノンに圧倒されることなく苦悩の滲み出た演技を観せてくれており、新生『スパイダーマン』や『わたしを離さないで』と同じく彼の代表作になり得るのではないでしょうか。
2人の俳優による白熱の演技合戦も見所の本作。
気になった方は是非観てみてください。